
ラムレーズン

ラムレーズン






ラムレーズンを好きになったのは最近。そもそも嫌いだった。
僕は酢豚にパイナップルとか、ポテサラにりんごとか、トゥーマッチな合わせ物が苦手で、ラムレーズンアイスなんてもってのほか。
「このブツブツ要らない。アイスだけがよい」なんて思ってた。
そんな経緯もありラムレーズンとは長い間、距離をおいていた。
普段、僕は食べる事、飲む事が何より幸せなので、これまで美味しいものも美味しいお酒も沢山食べて飲んだ!
DJをやってて全国や世界も行ったりできたので、尚更沢山食べてきた!
なんなら、DJ時のギャラもカニや日本酒やカステラに変えてきたこともある。
地域還元スタイル!
そんな私が、色々な経験の中で知った楽しみがマリアージュ(食べ合わせ)だ。
例えば、ビールには揚げ物や焼き鳥や焼肉などの脂っこいもの。ホッピーにはホルモン。
日本酒には刺身や蕎麦などの和食ベースの淡白なものから、寒い屋台で食べるおでんに熱燗なんてやばい。
焼酎には筑前煮なんてたまらないし、赤ワインには肉汁滴る牛フィレ肉、白ワインには白身魚のポワレ。
想像するだけでたまらない!
これは食べ物と飲み物が、双方にもつ最大限の魅力をクロスする事で、お互いをアシストし旨味が何倍にもなるという事。
ストレートの早いピッチャーが、緩急をうまく使えるキャッチャーと組むようなものだ。
さらに、自分の言葉で言えば、「お酒は食べ物をさらに美味しくしてくれる不思議な水。」だなんて思っている。
今僕はその感覚が備わり、「オリーブの丘で」ラムレーズンとコーヒーを頼んでいる。
そして、これがとにかくたまらない!
一口ラムレーズンを口に入れるとプチプチの食感とレーズンとバニラの風味が口に優しく溶けて広がる。
そして、渋くキレのあるコーヒーがその甘味を包み込む。
忙しい午後に一瞬の休息を楽しむ事が出来る。
これぞまさにシエスタ!
