
アウトドア楽曲制作

アウトドア楽曲制作
コロナ禍によりアウトドア需要が増え、外に出たいハートが芽生えた人は多いだろう。自分もそんな中の1人である。
とはいえ、もともと自分は割と外に出るのが好きなタイプで、時間と余裕さえあれば、綺麗な景色を見に出かけたり、食べ歩きもしたい。また、昔から直感で生きてきて、気づいた事がある。
「人からの誘いは断るとそれまで。しかし、とりあえず行ってみれば何かしら事が動く事が多い。」
だから、僕は昔から積極的に外に出る。
僕は職業が音楽家で、さらに言うと日本のメインストリームではない音楽家。
J-popのプロデュースなんて滅多にやらないし話もこない。だけど、ハウスミュージックのファンからは支持も頂いてるし仕事もある。
また、チルアウト方面からも支持をもらっていて、イビサの名門チルアウトコンピレーション”Cafe Del Mar”には自分の楽曲”Gradual Life”が収録された事もある。これは自慢したいくらい快挙な出来事で、アジア人の中でもさほど収録された人は少ないコンピレーション。
最近では、ブランドのPRムービーの音やヒーリング系アプリの楽器制作なんかもやっている。
チルアウトとは、「電子音楽の作曲者により生み出された、比較的陽気でスローテンポなさまざまな形式の音楽を表す包括的な言葉である。発祥は1990年代前中期で、くつろぐことを促す俗語から来ている。※wiki調べ」といった意味で、心を落ち着かせる力を持ち音楽を示す。
僕はハウスミュージック、そして、このチルアウト、この二つを制作するにあたって、コロナ禍で困った世の中だけどいい意味での影響ももらった。キーになったのが「自然」。自然のエッセンスは自分の音に最高のインスピレーションを与えてくれ、本来は耳で聴くはずの音を、肌で聴く音に変えてくれる。これまでは音楽は室内で作るものであったが、今の時代はパソコンとBluetooth機材と電気があればどこでも制作可能になった。
そんな訳で昨日初めて志賀高原の山頂に行き
標高2307メートルのスタジオを即席で作り曲制作を遂行した。
これが何とも素晴らしく、景色を見ながら適当にシンセを選んで演奏するだけで、制作している自分自身が自然と調和し始め、山と一体化した感覚になる。そして、そのまま無心に鍵盤を弾きまくり一曲生み出せてしまった。そこから仕上げまでは家に戻り志賀高原山頂の動画を見ながら仕上げる予定。
今、昨日作ったデモを聞き返してみても、あの光景がすぐに浮かぶ。やはり自然の中で作ったものは説得力も違う。とても面白い感覚だった。音楽で安らぎや癒しを伝えたい自分にとっては説得力がとても必要。今回の初アウトドア制作はとてもよい経験になった。
せっかくなので志賀高原の素敵な表情をお裾分け!
日本全国、素敵な場所で溢れている。今後はどんどん色々な場所を音楽に変えていきたいと思う。
瀧澤賢太郎
22.06.10